製品情報
WRIST COMPLIANCER位置誤差修正装置(ロックアップRCCデバイス)

組立てられる部品間の水平方向の誤差を修正

位置誤差修正装置(ロックアップRCCデバイス)

  • 位置誤差修正装置・ロックアップRCCデバイス




RCCデバイスはRemote Center Complianceの機能をゴム部品を用いて実用化した デバイスです。ロボットや自動組立て機械のアームとグリッパの間に装着するこ とにより、組立てられる部品間の水平方向および角度(こじり)方向の誤差を修 正し、組立てを容易にします。かじりやこじりによる不良やロスタイムを減少さ せ機械の損傷を防止しますので、製品の品質、生産性の向上に大きな効果を発揮します。ロックアップRCCデバイスは従来のRCCデバイスに、フローティング状態を空気圧でロックアップする機構を加えました。

RCCデバイスの特徴

誤差修正ゴムエレメントによりコンプライアンス機能
X・Y・Z・α・θ方向の誤差修正ゴムエレメントによりコンプライアンス機能を有します。
挿入作業において面取り部に接触すれば、各方向の誤差を修正します。
部品間の組立てを容易にし、製品の品質、生産性の向上を実現します。

主な適用分野

組立て・挿入用途

VTRヘッド周辺部品の組立て     プリント基板への部品組立て           カーステレオの組立て
LSI検査設備(ローディング)     カーエアコンの組立て                    モータの組立て
オルタネータの組立て                    CDプレーヤの組立て                     自動変速機のバルブ組立て
磁気ディスク装置の組立て              エンジンのバルブ組立て                 人工透析器の組立て
 

その他用途

航空機外板のドリル加工                 自動計測(検査)
ツールの位置決めと交換                 リーマ通し
航空機外板の切削・バリ取り           金型の位置合わせ
 

誤差修正方向・各方向剛性


  • 位置誤差修正

  • 各方向剛性

製品選定のポイント
製品の選定に際しては、特に、水平方向の剛性KLと角度(こじり)方向の剛性Rcが重要なポイントになります。組立てを完成するために必要なKLとRcの値は力学的な計算により近似的に導き出すことができます。シャフトを穴に挿入する例によりそのポイントを示します。

1、シャフトのアプローチから挿入完成までのパターン

2、シャフトと穴の誤差及びその他条件の定義





F:挿入力[kgf]
X:水平方向誤差[cm]
α:角度(こじり)方向誤差[rad]
D:穴の直径[cm]
d:シャフトの直径[cm]
μ:摩擦係数
θ:面取りの角度[deg]
C:隙間比率(D-d)/D

3、シャフト挿入力と挿入深さの関係

※上記で求めたKLおよびRcの値よりも小さな値をもつ(柔らかい)デバイスを使用すれば挿入を完成できます。
 デバイスの寸法、重量およびその他の仕様も考慮してご使用条件に最適なデバイスを選定してください。

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