Q1.フォーストルクセンサを使用する際に、別途準備するものはありますか?
フォーストルクセンサは、変換器・AMP(増幅ユニット)・電源を含んだシステムとなっています。お客様にてA/D変換ボード・パソコンをご準備ください。
Q2.フォーストルクセンサの「変換器」部分のみを購入することはできますか?
いいえ、できません。フォーストルクセンサは変換器とAMPを組み合わせて、センサとして校正されております。ご使用の際は変換器と、対応するAMPを組み合わせてご使用ください。
Q3.キャリブレーションマトリックス(校正行列)を紛失したのですが、再発行できますか?
はい、できます。再発行のご依頼は、ご購入年月日と、フォーストルクセンサのシリアル番号を明記の上、お問合せフォームよりご連絡ください。
Q4.無負荷(力が作用していない)時に、フォーストルクセンサから若干の出力が出ますが正常ですか?
また、どのように使用すれば良いですか?
はい、正常です。弊社出荷時には、専用設備に設置した状態で全ての出力がゼロとなるように調整しております。この調整後に専用設備から取り外した際に若干のオフセットが残る場合がありますが、全く問題はありません。計測の際には、無負荷時に生じている出力値をゼロとみなし、荷重負荷時と無負荷時との差分をご利用ください。
Q5.A/D変換は、何ビットで行えば良いですか?
フォーストルクセンサの場合12bitで、 ATIセンサの場合16bitでA/D変換を行ってください。
Q6.力/トルクは、どのようにして計算すれば良いですか?
力/トルクの分力Fは、出力信号をA/D変換した値Vと、キャリブレーションマトリックスCとを乗じて求めます。
力/トルクの演算式: F=C×V
※キャリブレーションマトリックスは、センサシステムのシリアル番号に対応したものを、必ずご使用ください。
Q7.フォーストルクセンサの許容荷重はどの程度ですか?
フォーストルクセンサの場合は定格荷重に対して約2倍までの許容荷重があります。
Q8.変換器ケーブルは、標準長さ以上に延長することができますか?
はい、できます。フォーストルクセンサは、最長3mまでの対応実績があります。ATIセンサは、Gamma未満のモデルで最長5mまで、Gamma以上のモデルで最長30mまでの対応が可能です。しかし延長された変換器ケーブルはノイズの影響を受けやすくなります。変換器ケーブル延長の際は弊社営業グループまでお問い合わせください。
Q9.フォーストルクセンサが、正常に動作しているか否かを確認する方法はありますか?
フォールトルクセンサに既知の荷重を順番に付加し、センサからの出力値の変動を確認することで簡易検査をすることができます。Fzに100g、200g、300g・・・と順番に付加した時に、SG0・SG2・SG4の値がリニアに変化し、SG1・SG3・SG5の値が、ほぼゼロとなるようでしたら正常です。また「故障かな?」と思われる場合にはお問合せフォームよりご連絡ください。その際、確認できている現象・計測データ・動作(試験)環境を明記の上お問合せください。
Q10.変換器ケーブルの屈曲させる場合の注意点はありますか?
はい、あります。変換器ケーブルには最小屈曲半径を決めさせて頂いており、この最小屈曲半径は40mmとなります。屈曲半径40mm以下での使用はなさらないでください。また屈曲半径40mm以上の場合でも、屈伸を繰り返しますと断線の原因となりますのでご注意ください。また変換器ケーブルの変換器側根元部分(約25mm)は屈曲なさらないでください。断線の原因となります。
Q11.精度と分解能との違いは何ですか?
分解能はフォーストルクセンサの場合は12bitで、 ATIセンサの場合は16bitでA/D変換を行った時の、1bitあたりに対応する力/トルクの値を示します。精度は理論値と測定値との誤差を定格荷重に対する割合で示したもので、直線性・ヒステリシス・クロストークなどの誤差要因全てを含んで定義しております。
Q12.フォーストルクセンサからの出力信号は、どのようなものですか?
フォーストルクセンサからは、±5Vの電圧(アナログ信号)が、差動形式にて出力されます。センサ出力信号を力/トルクへ変換する方法は、「Q6)力/トルクは、どのようにして計算すれば良いですか?」をご確認ください。